パンが膨らみすぎる原因と対策【初心者あるある】

焼き上がったパンを見てびっくり!
思ってたよりもふくらみすぎて、型からはみ出したり、表面が割れたり…。
「生地が膨らむことは自然じゃないの?」と思うかもしれませんが、膨らみすぎもパン作りの失敗のひとつなんです。
この記事では、パンが膨らみすぎる原因と、その対策を初心者向けにわかりやすく解説します。
工程が進めば進むほど対処が難しくなります。なんとなく生地がいつもの状態と違うな?と感じたら、まずは原因を考えて早い段階で対処しましょう。

生地が膨らみ過ぎる原因と対策
生地の膨らみ過ぎる原因として、主に「過発酵やイーストの効き過ぎ」が原因として挙げられます。
具体的にどのような場面が「膨らみ過ぎる原因」になってしまうのか?
工程ごとで原因と対策を説明していきます。
1. イーストの量が多すぎる
- 原因:レシピよりイーストを多く入れてしまうと、発酵が進みすぎて膨らみすぎる。
- 対策:基本は粉に対してイースト0.8〜1.2%。軽量スプーンよりデジタルスケールで量るのがおすすめ。
ドライイーストは少量の量で生地を発酵させることができます。特に初心者の方は、計量時に「ちょっと多いくらいがいいだろ」と感覚で入れてしまうことで過発酵に繋がるケースがあります。
発酵時間が長すぎる(過発酵)
- 原因:二次発酵を放置して、パンが型いっぱい以上に膨らむ。
- 対策:型の8分目でストップ!「ちょっと早いかな?」くらいで焼き始めるのがコツ。
一次発酵や二次発酵を「もうちょっとかな」と思ってそのままにしておくと、生地の中でガスが増えすぎて、オーブンでさらに生地が発酵し、膨らみ過ぎになってしまいます。
また、過発酵は生地が弱まり、ガスが抜けやすくなる為、しぼんでしまう恐れがあります。
時間で判断するのではなく、見た目で判断することが重要です。※夏場は特に室温が高くなる為、過発酵に繋がる可能性が高くなります
3. 温度が高すぎる

- 原因:夏場やオーブン発酵機能で温度が上がりすぎると、発酵が加速してコントロールできなくなる。
- 対策:仕込み水を冷やす・室温発酵に切り替える。
夏場は特に生地のコントロールが難しくなります。発酵温度は目安25℃~30℃と言われています。生地が異常に熱を持っている場合は冷蔵庫に入れるなど生地自体の温度を下げるようにしましょう。※一次発酵時
ホームベーカリーで生地を捏ねる際は、夏場は冷水を使用するようにしましょう。

4. 粉や生地の性質

- 原因:砂糖や油脂が多いと発酵が進みやすい。
- 対策:最初はシンプルな配合で練習する。
砂糖やバターはイースト菌の栄養源とありますが、多すぎると酵母菌が元気になり過ぎて膨張することがあります。
最初のうちはシンプルなパンづくりやレシピを忠実に守ったパンづくりから始めていきましょう。
工房おじさん体験談
私も昔はよく根拠もなく「行けるやろ~」的な感覚でパンを焼いて失敗していました。
※今でもたまにやってしまいます(;^_^A
オーブンを開けた時に食パンが「キノコパン」みたいになっていた時はショックでしたね。
ただ、見た目は悪いけど、味はちゃんとして美味しいですよ。
もったいないので捨てずに食べましょう。
失敗に目を背けたくなる気持ちもわかりますが落ち込む必要はないです!
重要なのは、次に活かしてもっと上手になることです♪
ホントに数えきれないほどの失敗を重ねてきましたが、それが今の自分に繋がっているいると思います。

まとめ
- 膨らみすぎの原因は「イースト・発酵時間・温度」
- 型の8分目で二次発酵を終えるのが目安
- 失敗も経験のうち。次はもっと美味しいパンが焼ける!
パンの膨らみ過ぎる原因は、ほとんどがイーストの量・発酵時間・温度管理にあります。
細かいことは数をこなしていけば感覚でわかるようになるので、まずは3つを意識して取り組んでみてはいかかでしょうか。
「パンは生き物」と言われ、思うようにいかないことが多いですが、それを含めて「パンづくり」です。
色々なパンをつくって「生地のコントロール」をゆっくり覚えていきましょう。